事例をもとにしたクラウドキッチンに必要な設備と工事費用

2022年11月14日
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皆様はクラウドキッチン・シェアキッチンと呼ばれるものをご存知でしょうか。


クラウドキッチン・シェアキッチンは、配達のみを前提としたゴーストレストランが料理を配達するための場所のことで、近年コロナ禍によって増加したゴーストレストランからの需要が急激に増加しています。


開業のための工事は客室が不要なため、キッチンなどの設備工事がメインになります。

しかし、設備工事がメインだからといって、既存建物の状況によっては簡単に作れるものではありません。


クラウドキッチンやシェアキッチンの工事で主にネックになってくるのは、電気・ガス・水道が既存の供給量では賄いきれなくなる場合があることです。

今回はクラウドキッチンやシェアキッチンを開業したい方に向けて、工事を実施する際に必要な設備や実際の事例の工事費用をご紹介します。

クラウドキッチンの開業にはどんな設備が必要なの?



クラウドキッチンを作るために必要な設備は、例えば、電気・ガス・水道などのインフラ関連の設備や、法令で定められている避難経路の確保、自動火災通報装置の設置、防火設備の設置などの防災設備関連の設備も必要になってきます。


特に法規関連の問題がある場合は消防や建築と事前協議を重ねる必要もあり、時間も費用もかかります。


さらに、ブース数が多い場合はインフラ関連設備が既存供給量では賄いきれないため、キュービクルという高電圧の電気を使用するための電源を設置する場合もあり、そのような場合は費用が大幅に上がってしまうのです。

クラウドキッチンの事例をもとにした費用感は?


ツクルラボでは、クラウドキッチン・シェアキッチンの設計施工の事例がいくつかあります。

ここでは、その事例をもとにだいたいの費用感やバランスの良い事業モデルなどについてご紹介いたします。


弊社で施工した事例として、ここでは以下の3件をご紹介いたします。


A 小希望ビル一棟をクラウドキッチン化 ブース数 12

B 既存レストランの客席をクラウドキッチン化 ブース数 3

C 空きテナントをクラウドキッチン化 ブース数 5


現場は港区虎ノ門エリア・渋谷目黒エリアです。

どちらも立地はとても良い環境です。クラウドキッチンは駅前や繁華街である必要は全くありませんが、配達が全てですので周辺の需要がとても大切です。

>>クラウドキッチン・シェアキッチンの立地についてはこちらで解説しています。


さて、実際の施工費用についてですが1件ずつ見ていきましょう。

A 小規模ビル一棟をクラウドキッチン化 ブース数 12


こちらの事例はビル一棟をキッチンスペースにするわけですから、先述した懸念事項はAの物件の場合全て当てはまりますので、フルセットでの施工が必要になります。


フルセット内容を具体的に書き出すと以下の通りになります。


・電気

・キュービクル設置水道配管工事(1次側)

・自動火災報知設備の設置 などなど…


その他にもお弁当や材料の運搬の為ダムウェーターを数基設置するため建物の躯体解体工事や補強工事もしなくてはなりません。

ダムウェーターとは、人以外を運搬するためのエレベーターのようなものです。


これらの設備工事をフルセットとすると、設計施工費用の総額はざっと8,000万円くらいになります。

まとめると、本件にかかった費用は以下の通りです。

A 総額8,000万円 1ブース当たり670万円


B 既存レストランの客席をクラウドキッチン化 ブース数 3