失敗しない原状回復工事の依頼方法#3~厨房編~
前回の記事に続き、失敗しないための原状回復工事のポイントについて解説してきます!
厨房解体は飲食店退去において避けては通れませんが、電気、ガス、水道が絡む繊細な箇所で大きなトラブルにも発展しやすいポイントですので是非、最後までお読みいただきスムーズな原状回復工事に活かしていただければと思います。
厨房設備解体の落とし穴とは?
厨房設備は機材を捨てて終わりとイメージされる方も多いのではないでしょうか。
実は、原状回復工事では厨房内の水道、ガス、電気、土間も含めてすべての解体が必要になるケースがほとんどです。
写真は弊社で原状回復工事をした物件です。
厨房が1段上がっており給水管、排水管、ガス配管が床上げした土間の中を通っていました。
上記の工事はスケルトン返しの原状回復工事でしたので、高くなっていた土間を斫りフラットにし、店側の配管を撤去しました。
各種設備配管や防水層に注意しないと大事故に!
厨房の土間解体時における注意するポイントは、各設備配管撤去と土間の解体の手順です。
その手順を誤ると、下の階へ漏水させてしまったり、ガスの配管を損傷させてしまいガス会社が緊急出動したり、最悪の場合建物全体に影響を及ぼしてしまい、多額の損害金の賠償をしなくてはならない事態にもなります。
厨房にある土間は基本的には防水層に守られており、その中で水が漏水していてもきちんと排水されてフロアや下の階に影響を及ぼす事はありません。それなのに、厨房土間の側面から解体し防水層を初期に解体してしまう業者さんが未だに多く漏水事故が発生しています。専門業者ではありえません。 また古い厨房は既に厨房内で漏水を起こしていることが多く、せっかく防水層で守られていた厨房をいきなり破壊することで、たまっていた汚水が一気に噴き出すこともがあります。
慣れている業者は土間の解体時にコンクリートの内部が浸水しているかどうか注意深く観察しながら進め、水が溜まっていた場合はポンプで吐き出してから徐々に解体を進め、最終的に防水層を撤去します。よって厨房土間の四方の側面は最後に撤去となります。
また給水配管・排水配管・ガス配管が埋設されていますので、事前に止水やプラグ止めできる箇所をつぶしながら、徐々に進めていきます、厨房外で全て切り離せれば問題ありありませんが、出来ない場合も多くその手順は計画的に進めなければなりません。
また、排水の配管を初期に蓋をしないことで、がれきなどの解体材が配管に詰まってしまい、引き渡し時に大きな問題になることもあります。
各設備配管の1次側と2次側の位置や、バルブの箇所、止水やプラグ出来る箇所、全てを明確にし、引き渡し時に1次側が損傷していない事と、2次側が適切に撤去されている事が前提ですが、解体屋さんは設備業者ではない為、安易に解決させようとしてしまいます。 別で専門業者・設備業者を手配するのかどうか、原状回復工事に慣れているのかどうか、依頼主がそこまで把握することはなかなか難しいですが、きちんと見極める必要があります。
近隣店次第で夜間工事の対応を
土間の斫りはかなりの音がします。
上下フロアにクリニックや保育所などの音に対してデリケートなテナントであれば特に事前の通知や確認が必須になります。未確認で業者が作業を進めればトラブルになります。その為、日中の営業時間を避けた夜間早朝作業など柔軟に対応してくれる業者を選ぶことも大切になります。
飲食店解体の実績を確認する
解体業者を探す際に気を付けて確認いただきたいのが実績です。 解体業者と一言で言っても賃貸住居を得意とする業者、テナント、飲食店が得意な業者、オフィスが得意な業者など様々です。 アパート、マンションしか経験がなく飲食店の解体が未経験の業者であれば、厨房解体の勝手が分からずトラブルになるケースもありますので飲食店を得意とする、または経験のある業者に頼むのが上記のような失敗を回避する第一歩です。
厨房の原状回復方法
・スケルトン
・居抜き
居抜きで退去ができれば一番手のかかる厨房設備に費用をかけることなく退去できます。
まとめ
厨房設備は飲食店の原状回復の中で最も手間がかかり、それだけに業者によっては作業が雑になりがちな箇所でもあります。
原状回復工事は【ただ壊すだけ】ではなく、【元の状態に戻す】作業ですので、丁寧慎重に進める必要があります。
株式会社ツクルラボでは、多くの飲食店の原状回復を手掛けた実績がございますので、ご安心してご相談ください。