スケルトンデザインに不向きな物件

2023年09月07日
スケルトン工事

スケルトン=躯体現し のデザインを希望される物件は増加傾向にあります。

スケルトンデザインを採用する為にはスケルトンの特性を活かしたデザインと機能性が兼ね備えていなければなりません。

そこで不向きな物件について幾つか紹介します。



☆天井裏に電気配線や空調配管等を隠す必要がある

天井を撤去し天井躯体が露出した物件をよく目にすることがあると思います。天井には最低限の設備、空調や照明レールなどがありその他はすっきりしているかと思います。一般的に天井裏には、電気の配線やエアコンの冷媒管、換気扇の配管が隠されております。それぞれは隠すことが出来るので、電線のFケーブルは裸のまま固定もしません。エアコンの冷媒管は天井裏に無造作に転がっていることもごくごく当たり前で、換気扇の配管は一般的な室内の換気の場合、費用や施工性の為フレキシブルダクトを使いくねくねと曲がったまま見栄えは気にしません。この様な状況から、そのすべての設備を露出する為に全てやりかえる必要がある場合があります。配線や配管は固定する場所がなくなる為、新たにやりかえるエアコンの配管も曲がっていたら見た目が悪いため真っすぐ、そして90度に曲げてカーブが無いようにしたいですね。費用が掛かる事を避ける場合は、このような設備を最低限隠すための天井や梁型を作り、躯体を魅せたい部分だけ天井撤去がお勧めです。


☆地階などの湿気が発生する部屋

天井や壁の役割には断熱や防音、防振などがあります。特に地階の空間は湿気を帯びてしまうのでコンクリート躯体のままだと部屋の中がびっしょりなんてざらです。マンションの1階が半地下になっている部屋もあるかと思いますが、必ずと言っていいほど湿気によって結露しカビなどが発生します。筆者は特にカビのアレルギーがひどいため、見た目にカビが発見できなくてもすぐに鼻水くしゃみで反応してしまいます。壁を2重壁にして躯体と部屋の間に若干の空間があるだけでも部屋の中の湿度は下がります。見た目やデザインを意識するあまり壁を撤去してしまうと大変なことになりますので地階では控えるべきです。


☆マンションなどの騒音を気にする必要がある部屋

コンクリート躯体を現しにすると音の反響によって騒音のトラブルになることがあります。特に住居用のマンションでは規約で床の遮音等級は指定されていても壁や天井については取り決めがありません。であれば好きに出来るのですが、後にクレームやトラブルになることは避けたいですね。お子さんなどが騒がしくする部屋は壁のPBを2重貼りにすることだけで遮音性のが上がります。またピアノ等を設置する場合の天井現しは盤面吸音材などの資材を上手に使うと、スケルトンデザインでも共存できるかもしれません。


☆騒がしくなる店舗や客席